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Verify — 変更を見つけ、請求で確かめる

削減案を実行したあとに、別の画面で「対応済み」と報告する必要はありません。Ncost は提案時のリソース状態を覚えておき、同じ方向の変更が観測されたら、自動的に請求データでの検証を始めます。

このページは照合条件と計算規則を説明する詳細仕様です。通常画面で使う日本語とAPI名の対応は用語を参照してください。

Ncost が確認するのは、誰がボタンを押したかではなく、クラウドで何が変わり、その後の支出がどうなったかです。

入力しなくても閉じるループ 構想

根拠付きの提案
  → 提案に整合するリソース変更を自動検知
  → 請求の確定を待つ
  → Verified Result: Reduced / No effect / Increased
     または Unverified のまま保留

たとえば n2-standard-8 から n2-standard-4 への変更を提案したあと、同じリソースが実際にその構成へ変わったことを観測すると、Ncost は Change detected として検証を開始します。利用者による実施報告や承認状態の同期は必要ありません。

ただし、Ncost を見た結果として変更されたかまでは断定しません。画面と API では「提案が受け入れられた」ではなく、**「提案に整合する変更が観測された」**と表現します。

提案と変更を照合する

finding には、説明文だけでなく、変更を照合するための条件が付きます。

提案観測する変更
未アタッチディスクの削除正常なリソース取得で、同じディスクが継続して存在しない
インスタンスの縮小同じリソースの構成と想定時間単価が下がった
停止同じリソースが停止・deallocated 状態になった
容量の削減ストレージ容量・予約容量・IOPS など、提案対象の値が下がった
新しい世代への移行提案した世代または同等条件を満たす SKU へ変わった

一致度は 3 つに分けます。検証を開始するのは ExactAligned だけです。

  • Exact — 提案した変更と一致した
  • Aligned — 別の変更だが、同じ方向で finding も解消した
  • Partial — 同じ方向へ変わったが、finding はまだ残っている。finding は open のまま、請求検証は開始しない

スペックの数字だけで判断しません。別シリーズへの変更など、価格や性質が変わる場合は想定単価も照合します。条件を満たせなければ、自動的に対応済みにはしません。

見えなくなったことを、削除と呼ばない

接続障害や権限変更でリソースを取得できなくなっても、削除されたとは限りません。Ncost は次を区別します。

  • 接続と取得が正常な 2 回以上の定期観測で、同じリソースだけが存在しない — 変更候補
  • 接続失敗・権限不足・取得欠損がある — 判定保留

リソースの変化を観測できても、それだけで削減成功にはしません。請求への反映を確認して初めて Verified Result になります。

同じ入力から同じ結果を出す

比較規則は finding ごとに固定し、Result に規則 version と使用日を残します。初期構想の共通規則は次のとおりです。

  • 基準期間 — 変更直前の連続した完全な 14 請求日の対象 scope コストから日額を作る
  • 検証期間 — 変更後の連続した完全な 14 請求日。14 日が揃うまでは結果を確定しない
  • 請求確定 — provider の暫定フラグが消え、coverage が完全な日のみを使う
  • 比較 scope — finding 作成時に、対象リソースと追跡できる代替・付随リソースを固定する。移行先を対応付けられる場合は net delta、対象リソースしか追えない場合は target-resource gross delta と明記する
  • 保留条件 — scope 外へのコスト移転が疑われる、価格・割引・通貨・利用量の変化を切り分けられない、または完全日が不足する場合は Unverified のままにする
  • No effect — 期待額に対する差の絶対値が 5% 以下。5% を超えて減れば Reduced、増えれば Increased
verified delta = 変更しなかった場合の想定額 - 変更後の実測額
結果意味
Reduced支出の減少を確認できた
No effect確認できる差がなかった
Increased支出が増加した
UnverifiedVerified Result はまだ無い。利用量・価格・割引・コスト移転・欠測などを切り分けられず保留中

Verified Savings という因果を含む名前では集計しません。Verified Result は、指定 scope で観測した符号付きの cost deltaです。期待どおりでなかった変更も消しません。Ncost は削減を称賛するためではなく、実際に何が起きたかを中立に解釈するためのサービスだからです。

共有は、いつもの道具で

finding と Verified Result には、共有できる安定した URL と Markdown 出力を用意します。Jira・GitHub Issues・Linear・Slack の担当者、期限、承認、コメントを Ncost に複製する必要はありません。

構想中の公開 APIからも同じ finding・evidence・coverage・result を取得できます。独自レポート、通知、AI エージェント、社内ワークフローは、使い慣れた道具のまま組み立てられます。

Ncost が記録するもの

Ncost が持つ履歴は、クラウドコストの事実に限ります。

  • 提案時に観測したリソース状態と根拠
  • 後から観測した変更と一致度
  • 検証に使った請求期間と coverage
  • 変更しなかった場合の想定額
  • 変更後の実測額
  • 符号付きの Verified Result

実施報告、承認フロー、タスク管理、ROI、売上・利益の配賦は持ちません。それらを持たなくても、提案から結果確認までのコスト上のループは閉じられます。